硬膜外ブロックの硬膜とは脊柱管の中を通る脊髄を覆っている膜となります。脊柱管の中に脊髄まで達しないように、背中側から脊椎の隙間を確認しながら針を進めて、脊柱管内に局所麻酔薬や炎症止めのステロイドなどを注入する方法となります。
脊髄からは神経根という手や足など様々な部位に神経を伸ばす太い神経が出ていきます。硬膜外ブロックは脊髄への作用だけでなくこの神経根にも作用するので脊椎に近い体幹部位のみでなく、注射を行う場所を調整することにより神経根にもブロックをして痛みを伴う部位にある程度狙いをつけて痛みを軽減させることができます。
合併症のリスク:まれに感染や出血、神経損傷などの合併症が発生することがあります。そのため適応となる疾患を診察で判断していく必要があります。薬が深く入りすぎると、下半身の脱力が1~2時間続き、追加安静が必要になります。また翌日頭痛がおこることがあります。
薬の服用について:血液をサラサラにするお薬(ワーファリン、バイアスピリンなど)を内服されている方は、硬膜外ブロックができませんので、別の治療法を提案させていただきます。
星状神経節ブロックは、頸部に位置する自律神経の集まりで、星状の形をしている交感神経に局所麻酔薬を注入する方法です。
この星状神経節という首の前にある交感神経に麻酔薬を注射することで、神経の緊張を押さえ、上半身の血流を改善する注射です。血流を改善し痛みやしびれを和らげ、炎症が起きていたり傷んでいる部分を回復させることを目的に行います。治療には保険が適用されます。
特に、頭部、顔面、首や上肢の痛み、自律神経失調症などの治療に用いられています。
合併症のリスク:まれに感染や出血、神経損傷などの合併症が発生することがあります。そのため適応となる疾患を診察で判断していく必要があります。薬が深く入りすぎると、下半身の脱力が1~2時間続き、追加安静が必要になります。また翌日頭痛がおこることがあります。
薬の服用について:血液をサラサラにするお薬(ワーファリン、バイアスピリンなど)を内服されている方は、硬膜外ブロックができませんので、別の治療法を提案させていただきます。