整形外科、リハビリテーション科
麻酔科、ペインクリニック外科

みんなの整形外科 リハビリと痛み 小郡院
〒838-0142
福岡県小郡市大板井750番11

TEL:甘木中央病院(本院)
0946-22-5727(採用担当)

ペインクリニック外科

ペインクリニックとは

ペインクリニックの「ペイン」は痛みのことです。ペインクリニックは、主に「痛み」に対してアプローチし、患者さまがなるべく早く痛みのない日常生活に戻れるように治療する科です。痛みは様々な要因が重なり合って生じている可能性があります。「痛いならとりあえず痛み止めで様子を見る」ではなく、「痛み」治療の専門であるペインクリニック医が寄り添いながら患者さまと一緒に原因に向き合って、診断と有効な治療を行っていきます。

神経ブロック

「神経ブロック」とは、神経やその周囲に薬剤を注入することで、痛みを鎮める治療です。

単なる“痛み止め”ではなく、交感神経の緊張を和らげ、血流を改善し、痛みの興奮を鎮める効果もあります。

神経ブロックを行うことで「痛みの悪循環」を断ち切り、一時的ではなく継続して痛みを軽減してゆく治療法です。

注意事項


  • 神経ブロック注射は、ブロック“注射”というように「痛み」を取るためではありますが注射の痛みを伴う治療法ですので患者さまに正しく理解していただき、協力いただく必要があります。患者さまの不安を少しでも軽減するために対応いたしますので注射に対する不安は遠慮なく仰ってください。

  • 神経ブロックは神経のすぐそば(身体の深い部位)に注射をする場合が多く、その部位の“感染”や“出血”が合併症として起きる可能性があります。血液サラサラのお薬(抗血小板薬・抗凝固薬・血流改善薬・EPADHAや一部のサプリメント)を内服している方や糖尿病の状態が悪い方(HbA1c7.5%以上)、注射を行う部位に感染などがある方は神経ブロックを行うことができません。主治医の先生と相談の上、血液サラサラの薬を一定期間お休みすることによって神経ブロックを行うことができる可能性はありますので一度ご相談ください。

星状神経節ブロック注射

星状神経節ブロック(SGB)とは

星状神経節という首の前にある交感神経に麻酔薬を注射することで、神経の緊張を押さえ、上半身の血流を改善する注射です。血流を改善し痛みやしびれを和らげ、炎症が起きていたり傷んでいる部分を回復させることを目的に行います。治療には保険が適用されます。

血液をサラサラにするお薬(ワーファリン、バイアスピリンなど)を内服されている方は、星状神経節ブロック(SGB)ができませんので、別の治療法を提案させていただきます。

星状神経節ブロック(SGB)はどんな痛み・病気に効きますか

  • 頭痛:(偏)片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛
  • 帯状疱疹:頭・顔・上肢・胸部
  • 頚部痛:首のヘルニア、頸椎症、肩こり、むちうち
  • その他:顔面神経麻痺、突発性難聴、眼の閉塞性動脈硬化症、花粉症、自律神経失調症など

硬膜外ブロック注射

  • ペインクリニックの得意とする代表的な神経ブロックです。
  • 一般の整形外科では、あまりおこなっていません。
  • 整形外科で行う仙骨ブロックよりも”痛み止め効果”が期待できます。
  • 仙骨ブロックと比べて、注射の痛みもあまりない無いことも利点です。
  • 合併症:薬が深く入りすぎると、下半身の脱力が1~2時間続き、追加安静が必要になります。また翌日頭痛がおこることがあります。
  • 処置室でおこなう”盲目的な手法”とレントゲン室でおこなうの”透視下による手法”がありますが、基本的には同じ注射です。

血液をサラサラにするお薬(ワーファリン、バイアスピリンなど)を内服されている方は、硬膜外ブロックができませんので、別の治療法を提案させていただきます。

硬膜外ブロックはどんな痛み・病気に効きますか

腰やひざ、足などの痛み、帯状疱疹に対しても有効です。詳しく知りたい方は、下記よりご覧ください。

痛みをとったあとこそ大切に ― リハビリで「痛みの出にくい体」をつくる

痛みがやわらぐと、「ようやく生活に戻れる」と安心される方が多いですが、大切なのは “その後”です。

痛みがある間は、動くことが怖くなったり、体をかばうことで筋力や柔軟性が落ちてしまうこともあります。

そのまま放っておくと、また同じ場所に負担がかかり、再び痛みが出てしまう可能性があります。

当院では、整形外科医・ペインクリニック医・リハビリスタッフが連携し、痛みが改善したあとの運動療法や生活指導にも力を入れています。

筋肉のバランスを整え、関節の動きをスムーズにし、姿勢や動作のクセを見直すことで、再発を予防し、痛みに強い体づくりをサポートします。

EIH(運動誘発性鎮痛)とは?~痛みと運動の関係性~

痛みが長引くと「動かすと悪くなりそう…」と感じがちですが、実は適切な運動には“痛みをやわらげる作用”があることが分かっています。

これをEIH(Exercise-Induced Hypoalgesia)=運動誘発性鎮痛と呼びます。

人の脳にはもともと「痛みを抑える仕組み」がありますが、痛みが続くとその機能がうまく働かなくなります。

リハビリや軽度な運動を通じてこの仕組みを回復させることで、自分自身で痛みをコントロールできる力を高めていきます。“痛みがとれたその後” も大切ですが “痛みで困っている時期から回復に向けて積極的に運動を行う” ことが大切です。痛みがある中で運動を行うことは誰もが抵抗を持たれるかもしれませんがリハビリテーションスタッフが患者さまに合った強度のメニューを一緒に考えてゆきます。

「痛みの破局化」から抜け出すために

長く続く痛みによって、「もう治らないのでは」「日常生活に戻れないのでは」といった強い不安や恐怖が生まれることがあります。

こうした心理的ストレスが痛みをより強く感じさせ、体を動かせなくなり、さらに痛みが悪化するという負のループに陥ることもあります。(=破局化)

当院では、痛みの診断・治療にとどまらず、

  • 丁寧な説明
  • 小さな成功体験の積み重ね
  • 患者さま自身の「できること」に目を向ける支援

を通じて、心と身体の両面から「痛みの悪循環」からの脱却をサポートします。

反芻:痛みやそれに伴う不安をいつも考えてしまう

拡大視:痛みを大きく捉えすぎて普段できることもできなくなってしまう

無力感:痛みがあることで「何もできない」と決めつけてしまう

私たちの治療方針

  • 痛みの原因を丁寧に診断し、患者さまと一緒に治療方針を決めてゆきます
  • 神経ブロックで「今の痛み」の緩和を目指します
  • リハビリで「再発を防ぐ体づくり」までを支援します
  • 多職種で患者さまの痛みのストレスに寄り添います

まずは、あなたのお話をお聞かせください

「ずっと痛みを我慢してきた」

「原因がわからず不安」

「他院で治らなかった」

どんなお悩みでもかまいません。私たちはあなたの声に真摯に耳を傾けます。

痛みを一時しのぎではなく、「取り除くこと」と「再びつくらないこと」へ。

三好医院は、あなたの“痛みの出口”となる医療を目指しています。

痛みがあるのはどこですか?

当院で対応可能な症状の一覧です。こちらに記載している症状以外にも対応可能なものがありますので、お気軽にご相談ください。

  • 肩の痛み
  • 肘の痛み
  • 手・指の痛み
  • 首の痛み
  • 腰の痛み

  • 背中の痛み
  • 股関節の痛み
  • 膝の痛み
  • 足の痛み

背中の痛み

こんな症状はありませんか?

□ 背中がずっと重だるい
□ 背筋を伸ばせない
□ 寝ていると楽、起き上がると辛い
□ 背中からわき腹まで痛い

考えられる疾患

  • 胸椎、腰椎の圧迫骨折
  • 胸部の帯状疱疹
  • 肋間神経痛

坐骨神経痛

こんな症状はありませんか?

□ もも、ふくらはぎ、足の裏などの痛みやしびれ
□ 腰、おしりの痛みやしびれ
  ※片側だけ痛むケースが多いです

考えられる疾患

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰椎脊柱管狭窄症
  • 分離症
  • 梨状筋症候群

その他の痛み・疾患

帯状疱疹

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(※水痘・帯状疱疹ウイルス)が体内に潜伏しており、加齢やストレス、疲労などで免疫力が低下した際に再活性化して発症する病気です。体の左右どちらかに、ピリピリとした痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれが帯状に現れるのが特徴です。治療が遅れた場合、何年も強い痛みが残ってしまう帯状疱疹後神経痛に移行するリスクが高くなる可能性があります。ウイルスの治療と同様に早期の痛みの治療が重要となります。

頭痛

  • 筋肉のコリからくる頭痛
  • 片頭痛
  • 薬剤乱用性頭痛