ペインクリニックの「ペイン」は痛みのことです。ペインクリニックは、主に「痛み」に対してアプローチし、患者さまがなるべく早く痛みのない日常生活に戻れるように治療する科です。痛みは様々な要因が重なり合って生じている可能性があります。「痛いならとりあえず痛み止めで様子を見る」ではなく、「痛み」治療の専門であるペインクリニック医が寄り添いながら患者さまと一緒に原因に向き合って、診断と有効な治療を行っていきます。
「神経ブロック」とは、神経やその周囲に薬剤を注入することで、痛みを鎮める治療です。
単なる“痛み止め”ではなく、交感神経の緊張を和らげ、血流を改善し、痛みの興奮を鎮める効果もあります。
神経ブロックを行うことで「痛みの悪循環」を断ち切り、一時的ではなく継続して痛みを軽減してゆく治療法です。
痛みがやわらぐと、「ようやく生活に戻れる」と安心される方が多いですが、大切なのは “その後”です。
痛みがある間は、動くことが怖くなったり、体をかばうことで筋力や柔軟性が落ちてしまうこともあります。
そのまま放っておくと、また同じ場所に負担がかかり、再び痛みが出てしまう可能性があります。
当院では、整形外科医・ペインクリニック医・リハビリスタッフが連携し、痛みが改善したあとの運動療法や生活指導にも力を入れています。
筋肉のバランスを整え、関節の動きをスムーズにし、姿勢や動作のクセを見直すことで、再発を予防し、痛みに強い体づくりをサポートします。
長く続く痛みによって、
「もう治らないのでは」「日常生活に戻れないのでは」といった強い不安や恐怖が生まれることがあります。
こうした心理的ストレスが痛みをより強く感じさせ、体を動かせなくなり、さらに痛みが悪化するという負のループに陥ることもあります。(=破局化)
当院では、痛みの診断・治療にとどまらず、
を通じて、心と身体の両面から「痛みの悪循環」からの脱却をサポートします。
反芻:痛みやそれに伴う不安をいつも考えてしまう
拡大視:痛みを大きく捉えすぎて普段できることもできなくなってしまう
無力感:痛みがあることで「何もできない」と決めつけてしまう
「ずっと痛みを我慢してきた」
「原因がわからず不安」
「他院で治らなかった」
どんなお悩みでもかまいません。私たちはあなたの声に真摯に耳を傾けます。
痛みを一時しのぎではなく、「取り除くこと」と「再びつくらないこと」へ。
当院は、あなたの“痛みの出口”となる医療を目指しています。